人間 対 人工知能(AI)/コンピューターとの対戦(チェス・オセロ・将棋・囲碁)

 

チェス、オセロ、麻雀、将棋、囲碁の競技人口/参加人口

チェス

日本:100万人
世界:3億人、5~7億人

オセロ

日本:不明
世界:不明

※長谷川五郎著『オセロの勝ち方』(2001)では6000万人としている。

麻雀(日本)

日本:600万人(レジャー白書)、600万~900万人
世界:不明

将棋

日本:530万人(レジャー白書)、700万人~900万人
世界:600万~1000万人

※ほとんどが日本人

囲碁

日本:250万人(レジャー白書)、300万~500万人
世界:3600万~4200万人、3800万人、5000万人

※中国人が過半数を占める。
※『レジャー白書』によると、1年に1回以上囲碁の対局をおこなう、囲碁人口は、1982年の1130万人から、2004年450万人、2006年360万人、2015年250万人と減少が続いている。

出典
『レジャー白書』
http://agora-web.jp/archives/1580660.html
http://www.igotube.net/jinkou.html
http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/243.html

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チェス 1997年 ガルリ・カスパロフ vs ディープブルー

ガルリ・カスパロフ vs ディープブルー

1997年、チェス世界王者のガルリ・カスパロフがディープブルーに敗れる。

ガルリ・カスパロフとディープブルーとの対戦は、過去2回行われた。
1回目(1996年2月)は3勝1敗2引き分けでカスパロフが勝利。
2回目(1997年5月)は6戦中2勝1敗3引き分けでディープ・ブルーが勝利。

ガルリ・キーモヴィチ・カスパロフ(1963年 – )
は、アゼルバイジャンのバクー出身の元チェス選手。15年もの間チェスの世界チャンピオンのタイトルを保持し続けた人物。

ディープ・ブルー(Deep Blue)
は、IBMが開発したチェス専用のスーパーコンピューター。1秒間に2億手の先読みを行い、対戦相手となる人間の思考を予測する。予測の方法は、対戦相手(この場合カスパロフ)の過去の棋譜(きふ:碁・将棋・チェスなどの対局での手順を記録したもの)を元にした評価関数(指し手がどのぐらい有効かを導く数式)を用いて、効果があると考えられる手筋すべてを洗い出すというもの。

オセロ 1997年 村上健 vs Logistello

1997.8 村上健 vs Logistello

1997年、世界王者の村上健が敗れる。

1980年、Mike ReeveとDavid Levyによって書かれたオセロプログラムMoorが世界チャンピオン井上博との六番勝負で1勝を挙げた。
1997年、17年振りにコンピュータが現役世界チャンピオンと対戦した。Logistelloは世界チャンピオン村上健との六番勝負で全勝。オセロプログラムが人間よりも強いことはほとんど疑問視されていなかった。

村上健(むらかみ たけし、1964年-)
は、オセロ九段。1996年・1998年・2000年の通算3回世界チャンピオン。1996年・1998年には全日本選手権、2001年の名人戦で優勝している。

Logistello(ロジステロ)
1992年、Michael BuroはオセロプログラムLogistelloの開発を始める。Logistelloの探索技術、評価関数、パターンの知識ベースは古いプログラムのものよりも優れていて、Logistelloは10万局以上自分自身と対戦することで仕上げられた。一秒間に最大48万手読む。

将棋 2017年 佐藤天彦 vs ponanza(ポナンザ)

style.nikkei.com/article/DGXMZO14827820T00C17A4000000?channel=DF130120166059 佐藤天彦 vs ponanza

2013年 現役プロ棋士が初めて敗れる。

2017年 佐藤天彦名人が敗れる。

2009年までは人間対コンピュータの公開対局ではコンピュータが負けることが多かったが、2010年から2012年にかけての公開対局ではコンピュータ側の勝率が9割を超えている。基本的に、コンピュータ将棋は持ち時間が短い対局の方が人間に対して有利である。2011年には、1手30秒などといった早指しなら、プロ棋士に対しても7〜8割以上の勝率をあげるまでになった(米長邦雄談)。

2013年3月30日の第2回将棋電王戦において、コンピュータソフトponanzaが佐藤慎一に勝利した。これは長い持ち時間(各四時間)・公開対局・相手が現役の女流を除いたプロ棋士という条件で初めてコンピュータが人間に勝利した事例となった。将棋連盟公認の対局では現役棋士として初めてコンピュータに敗れた。

名人のタイトルホルダーが電王戦に挑むのは今回が初めてのこと

2017年、第2期電王戦(でんおうせん)でponanzaと佐藤天彦(あまひこ)名人が対戦。コンピュータ対タイトルホルダーの公式対局は2007年の渡辺明竜王 対 Bonanza以来10年ぶり、将棋電王戦としては初となった。

電王戦は、プロ棋士とコンピュータ将棋の頂上決戦。電王戦への出場権をかけて初代叡王(えいおう)・山崎隆之八段、羽生善治九段らが出場した「第2期 叡王戦」を勝ち上がった佐藤天彦叡王と、第4回 将棋電王トーナメント優勝の将棋ソフト・ponanzaとが対局。ponanzaが佐藤天彦名人に、第1局は71手、第2局は94手で全勝した。

将棋電王トーナメント

2017年の第2期電王戦をもって電王戦は終了。終了の理由について川上量生は「人間とコンピュータが同じルールで真剣勝負をするという歴史的役割は終わった」としている。

松原仁(まつばら ひとし、1959年-、人工知能研究に従事する工学博士 )は、2015年10月に「羽生さんとの対局が実現していないのは残念だが、数年後には人間が全く相手にならなくなるのは確実で、人間との対決を掲げたコンピューター将棋開発の時代は終わったと考えている」と述べた。

ponanza(ポナンザ)

ポナンザは、コンピュータ将棋のソフトウェア。2013年の電王戦でAIとして初めてプロ棋士に勝利し、これまでプロ棋士相手に5戦全勝。

ポナンザの強さの秘密
3年前の2014年から北海道にある施設のスーパーコンピューターを借りて、ポナンザ同士を対戦をさせて経験値を上げてきた。

ポナンザは1秒間に500万の局面を読む能力がある。一手ごとに無数のデータから次の数手を探索しその良し悪しを評価して数値に表す。数字が大きいほど勝ちに近い手として評価する。ポナンザが学習してきた局面は1兆にも及ぶ。

ポナンザの開発者は山本一成(東京大学工学部卒業)と下山晃。
山本は学生時代に大学将棋界の強豪として知られる東京大学将棋部に在籍。将棋はアマチュア5段の腕前を持つ。東京大学在学中に留年した山本が、これを機会に何かに挑戦しようと決めた際、苦手意識を持っていたコンピューターを、得意な将棋をテーマに克服しようと取り組んだのが開発のきっかけだった。
2017年時点で、将棋プログラマーとして生計を立てているのは山本一人しかいない。一日15時間はパソコンに向かう。

出所:情熱大陸 2017.5.21 「山本一成/名人vs人工知能 将棋AI「PONANZA」開発者の心」

佐藤天彦と羽生善治の対戦成績

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通算7勝7敗(2016年まで)

佐藤天彦(さとう あまひこ、1988年1月16日 – )
羽生善治(はぶ よしはる、1970年9月27日 – )

佐藤天彦 対 羽生善治 の成績
※勝=佐藤天彦の勝利

日付 勝敗 棋戦

2016年05月30日

第74期名人戦七番勝負第5局

2016年05月25日

第74期名人戦七番勝負第4局

2016年05月12日

第74期名人戦七番勝負第3局

2016年04月22日

第74期名人戦七番勝負第2局

2016年04月05日

×

第74期名人戦七番勝負第1局

2015年10月26日

×

第63期王座戦五番勝負第5局

2015年10月06日

×

第63期王座戦五番勝負第4局

2015年09月24日

第63期王座戦五番勝負第3局

2015年09月17日

第63期王座戦五番勝負第2局

2015年09月02日

×

第63期王座戦五番勝負第1局

2015年05月15日

第23期銀河戦本戦Cブロック11回戦

2013年08月10日

×

第15回京急将棋まつり席上対局

2013年05月17日

×

第26期竜王戦1組出場者決定戦

2012年06月25日

×

第38期棋王戦挑戦者決定トーナメント

囲碁 2017年 柯潔 vs アルファ碁

柯潔 vs アルファ碁

2016年 世界トップクラスの韓国人棋士・李世乭(イ・セドル)が敗れる。

2017年 日本の6冠保持者・井山裕太碁聖が敗れる。

2017年 世界最強とされる柯潔(か・けつ)九段が敗れる。

2015年より前は、囲碁プログラムはアマチュアの段レベルに達するのがやっとであった。小さな9路盤(9×9)ではコンピュータは健闘し、一部のプログラムはプロ棋士に対して9路盤で勝利できるが、標準的な19路盤ではプロ棋士に太刀打ちできていなかった。人工知能の分野における多くの人々も、囲碁はチェスよりも人間の思考を模倣するためにより多くの要素を必要とすると考えていた。

囲碁でコンピュータが勝つのは、10年以上先のこと。これが囲碁界の主な認識だった。
囲碁は将棋やチェスに比べて盤が広いので、手順も長い。変化も、チェスが10の120乗、将棋が10の220乗に対し、囲碁は10の360乗。将棋より140コも多くゼロがつく桁数も変化がある。また、駒の動きが決まっているチェスや将棋に比べ、囲碁は石の価値が状況や場面ごとに変化していき、コンピュータに認識させにくい。そんな背景があり、チェスや将棋のトッププロがコンピュータに負けても、囲碁はまだまだ、と思われていた。

AlphaGo(アルファ碁(ご))
は、Google DeepMindによって開発されたコンピュータ囲碁プログラム。2015年10月に、人間のプロ囲碁棋士を互先(ハンディキャップなし)で破った初のコンピュータ囲碁プログラムとなった。
AlphaGoはそれ以前のAIの取り組みとはニューラルネットワーク(人間の脳の神経回路の仕組みを模したモデル)を応用している点において最も大きく異なっている。AlphaGoは、コンピュータが自ら学習する人工知能技術「ディープラーニング(深層学習:多層のニューラルネットによる機械学習)」で自分自身との対局を数千万回繰り返し学習する。

李世乭(イ・セドル)との対局
AlphaGoは、2016年3月に数多くの世界戦優勝経験のあるプロ棋士李世乭(九段)に挑戦した。結果は、4勝1敗と勝ち越した。

李世乭は九段のプロ囲碁棋士あり、世界最強の囲碁棋士の1人。1996年に12歳でプロに昇段し、それ以降に18回の世界王者となっている。2000年代から2010年代前半における世界最強の棋士と目されている。

人間対Alの勝負が決着 2017年5月

米グーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャー「デイープマインド」(英国)の囲碁ソフト「アルファ碁」は2017年5月27日、「世界最強」とされる中国人棋士 柯潔(か・けつ)九段との3番勝負の最終局に勝利し、3局全勝した。5月26日には世界的な実力を持つ中国トップ棋士5人でつくるチームにも圧勝した。

柯潔(か・けつ)との対局
2016年5月、李世乭(イ・セドル)とは通算9勝2敗の世界棋士レート1位の柯潔と、AlphaGoが対局。

第1局はAlphaGoが柯潔に半目勝利し、柯潔は「人間では想像もつかない手を打ち、強かった」と述べた。
第2局もAlphaGoの勝ち越しとなり、デミス・ハサビスは柯潔を「100手までは今までの人間との対局で最も接戦だった」とその健闘を称えた。チーム対局も時越、芈昱廷、唐韋星、陳耀燁、周睿羊といった世界戦優勝経験者5人の集団相手にAlphaGoは勝利した。
第3局もAlphaGoは柯潔に勝ち3局全勝した。

柯九段は対局後の記者会見で、力の差を認め「アルファ碁は完壁で欠点がない」と強調した。

デイープマインドのデミス・ハサビス最局経営責任者(CEO)は「AIの大きな可能性を示せた」と述べた上で、対局は今回で最後にすると表明した。グーグルは囲碁AIの開発は打ち切り、アルファ碁で培った技術の医療やエネルギー分野への応用に軸足を移すという。

人間対人間の価値

国内6冠を保持する井山裕太碁聖の話

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「最近の囲碁はアルファ碁に影響を受けて変わってきた部分が大きいし(アルファ碁3連勝の結果も)前向きに捉えている。人工知能(AI)対人間(の勝負)は決着したと思う。人間対人間の価値は、心理面が勝負に影響するからこそ、極限の状態で下す人間の判断に、ミスを含めて心が揺さぶられる。今後もその価値が下がるとは思わない。」

AIとの関わり合い方の意見

加藤英樹(DeepZenGo開発チーム代表)
「人間社会に対する技術者の役割は二つ。人間のエキスパートの力を伸ばすお手伝いをすることと、エキスパートの仕事を普通の人でもできるよう支援して広げることだ。囲碁AIも同様だ。棋士の勉強、囲碁の普及に貢献したい」

趙治勲名誉名人(囲碁)
「AIの台頭を恐れる考えもあるが、囲碁にとっては良いことだらけだ。トーナメントプロでは、日本でチャンピオンになっても世界にはまだ上がいる。ここにAIが入ってきただけだ。人間は世界チャンピオンになると、自分が最強だからとおごってしまう。AIは謙虚なままだ。チャンピオンは人間でもAIでもいい。棋士は、より強くなるためなら勉強し続ける。レッスンプロはAIの手を借りられる。アマチュアが強くなり裾野が広がる。指導する一人ひとりに合わせた人間味のある教え方や、かゆいところに届く指導がちゃんと評価されるようになる。碁は本当の面白さがわかるまで年月がかかる。例えばアルファ碁とイ・セドル九段の対局を理解できる人は世界に1000人もいない。私も中国や韓国のトップ棋士の対局は一度石を並べるだけではわからない。現在もトップ棋士はどんどん進化しているからだ。何度も石を並べ直して理解している。普通の人もAIの助けを借りて強くなれば、トップの奥深さがわかり、その魅力に一生離れられなくなるだろう。それは6カ月前のZenくらいの強さだろうか。囲碁の競技人口は4000万人。10億人が打つようになればまったく新しい手も出てくる。AIも強くなり、棋士はもっと勉強して高みを目指す。」

勝間史朗七段(囲碁)
「結局はコンピューターは人間が使う道具であり、これからはそれをどう使うかという「考える力」を養うことが今よりもっと必要になっていくことでしょう。

-社会  -

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